2011年1月28日金曜日

Soko la mboga (野菜市場)



活動は徐々に動き始めたものの同僚と一緒に仕事をしていると良い事もあれば不都合なこともあり、今日は1人で野菜市場に殴りこみ!
最近、近所の隊員と、野菜市場汚いよね・・・、と話していた。
そこで、強行策、野菜市場の大掃除を決行してきました。
最近一緒に活動しているマイポポに話をすると俺も行こうと言ってくれて最初は俺の傍に居たものの、居づらくなったのか
「トシ、俺は子供を迎えに行って他の現場に行くぞ!」
と早々に切り上げてしまい一人ぼっち・・・
まぁ、こうなることは想定内。
県庁の職員がホウキで野菜市場を大掃除!なんて彼らのプライドが許さないのは分かっていた。

昨日もバガモヨの町外れでゴミ箱の設置を呼びかけたり、簡易食堂の衛生指導をするものの彼ら(県庁の同僚)は口だけ・・・。
指導をしても掃除を始めない店主に対して狂犬マイポポ切れまくり・・・。
(彼の意見としては怒らないと彼らは動かない・・・だそうです。)
そしてアタフタと掃除を始めるおじちゃんおばちゃん・・・。
お店がゴミ箱を置くことも必要、お店の周りを掃除することも必要だと思う。
でも、お店の周りにゴミを捨てるのはお客さん、市民。
そして、掃除をする彼らの周りで何食わぬ顔して傍観しているバイクタクシーの集団約20名。(ヤンキーか!?)
そんな掃除をする店主の傍で彼らはゴミを堂々と捨ててくれていた。
流石に俺も頭にきて、切れ気味にその集団の中に入って行きゴミを拾い始めた。
そんな時、勇気のある1人が俺に何食わぬ顔で
「Mambo!?」
「元気か?」と一言・・・、カチンときて
「Mambo じゃねかろーが!!Sogea hapo!! Ungekuwa na wewe hapo, singeokota taka vizuri!! Ha!? Na usitupe taka hapo!!」
「そこをどけろや!お前がそこに居たらゴミを拾えんじゃろぉが!おぉ!?それと、そこにゴミを捨てんな!」(訳)
と怒鳴りちらしてバイクの集団を一蹴し、店主と一緒にゴミを拾った。
そんな中でも同僚はゴミを拾うことをしなかった。
おじちゃんに、俺はそろそろ他の所に行くね!と伝えるとボソボソと
「Asante sana!!Nitasafisha!!」
「ありがとね。掃除するから。」(訳)と言ってくれた。
ゴミを拾うこと、掃除をすることは身分が低い人がするもんなんだろうか?
もし、仮にそうだとしても、県庁の人間が行動に移すことにこそ意味があると思うんだけど、彼らに理解してもらえる日は来るんだろうか。
ゴミを拾っているおじちゃんおばちゃんや現場で掃除に取り組んでいる同僚、掃除に真面目に取り組んでいる人の身分を、気持ちを、仕事に対するモチベーションを高めてあげることが必要なんじゃないのかなと強く思った。

そんな昨日があり、俺の中で何かが吹っ切れた。
今思えば色々現場には行っていたが、タンザニア人の前で人目を気にせずゴミを拾ったのは初めてだった。

そして、今日はワイシャツではなく掃除の出来る服装で野菜市場に行き、入り口の店でホウキを購入し、有無を言わずに突然掃除を始めた。
それに気付いた市場の友達は、
「トシ!何掃除してるんだ!?」
「ホウキで掃除してるんだよ!ここは食べ物を売ってる場所なのに汚いと思わないか?綺麗にしてるんだよ!手伝ってくれ!」
そう言って掃除を続けた。
初めは面白そうに見ていた店主たちも黙々と掃除を続ける俺に触発されてか、自分の店の周りは自分から
「ホウキを貸してくれ」と言って、掃除を手伝ってくれた。
勿論手伝ってくれない人には、軽くドツキながら
「ここは誰の店?自分で出来るか?俺が掃除しようか?」と掃除をするように促して回った。小さな市場だが25件、2時間がかりだった。









彼らは毎朝掃除をしている様だが、その後は見るも無残なほどに足元はゴミだらけになる。
(キャベツの葉を剥いては地面に捨てる、果物を食べたら皮や種を捨てる、腐った商品があるとその辺に投げ捨てる、昼には酷い状況になっている・・・。)
言うまでも無く、ゴミ箱は設置されていない。

そして掃除をしたとしても、結局地面にまとめて置いておくだけ。
ゴミを回収するおじちゃんおばちゃんはこれをホウキで綺麗に掃いて、ダンボールなどを使いゴミをリアカーに載せる。
もしこれがゴミ箱に入っていれば、簡単にゴミをリアカーに積むことが出来、掃き掃除をする必要もなくなる。

ゴミを出す側としては掃き掃除は毎日するので負担としてはゴミ箱にゴミを捨てるだけ。

回収する側としては
作業の効率化 → 一軒に対する作業時間の短縮 → 一日の回収件数の増加 → 収入向上
に繋がると考えている。

これを野菜市場のボスと若手のキーマンに話をするとこの案に賛同してくれた。
そして市場のゴミを回収しているおばちゃんがたまたまこの場に通りすがり一緒に話し合うことが出来た。
ゴミ箱の設置はまだだが、明日ゴミ箱の変わりになる余分にある果物を運ぶときに使うくたびれた籠を選定してくれることになった。



最後に、最近の嬉しいこと。
近所の子供が俺の真似をして、自分の庭掃除をするようになった。
自分の背丈より大きなホウキを使って、俺の方をチラチラ見ながら。笑


今日はこの辺りで。

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