2010年7月22日木曜日

mtu anayekusanya takataka(ゴミを集める人) 7月22日

日が経つのは早いものでもうタンザニアに来て4ヶ月が過ぎようとしています。

そして先日、後輩隊員がバガモヨに来ていました。
早くも先輩隊員・・・。頑張らねば。

そして先週末も行ってきました。
芸大(chuo cha sanaa)で行われたライブとMmoja(孤児院)。

そして今週の活動は現場。
以前からカウンターパートにお願いしていたゴミ収集の現場、現状はどうなのか知る為に誰か紹介してもらうはずが・・・。されず。

帰宅途中のいつもの道、前日古着屋で買ったジャージのチャックの直しをMshonaji(裁縫師)にお願いしていて、引き取りに行くと、小さな古びたリアカーが。
その脇に小さな御婆ちゃんが木陰で休んでいて。
Shikamoo! Marahaba!
いつもの何気ない挨拶。しかし次の瞬間御婆ちゃんは徐に立ち上がり
裁縫屋から出たゴミと布の切れ端をリアカーに移し始めた。
まさかと思い色々尋ねてみると、言うまでもなく彼女はゴミを収集する御婆ちゃんで
そして仕事始めは何処で、何時から何時まで、一回の回収で得られるお金、リアカーのレンタル料金の話などなど
そして本当に興味があるなら明日の朝7時か8時頃にsoko jpya(新しい市場)においでと言ってくれた。

そして翌日、いつもより早めに家を出て、市場へ向かうも御婆ちゃんとリアカーの姿もなく、一先ずオフィスに行きスワヒリ語の本を開いていると、他のスタッフより早くオフィスに居る俺にDHOのDrムセンギが気付き色々話をしてくれた。
バイク貸与に関する運送手段お相談や、村に行きたいが機会がない事、スワヒリ語の事など。
そして村に行きたいという俺に、今日明日の一泊二日か来週火曜日から金曜日までの3泊4日、本当の村落に泊まる様になるがそれでも行くかと言われ、明日は夕方からダルに上がるから来週行きたい!連れてってくれ!と答えた。
今回の巡回は範囲が広く140kmの移動でいくつもの村を4日かけて巡回するとの事。
三泊四日の村を巡る旅、Drムセンギとモハメッドと俺他にも誰か来るのかな?


そして、その後ゴミ収集の御婆ちゃんの話をし、市場へ向かった。

それでもまだ御婆ちゃんの姿はなく、いつもバナナとミカンを買っているおじさんのお店に勝手に居座り一緒に店番をし、野菜市場のおじさんたちにいつもの様に変な日本語攻めにあいながら日本語を教えて・・・と、そうこうしていると昨日の御婆ちゃんではないがリアカーにゴミを積む御婆ちゃんととオバちゃんの二人組みを発見。
昨日の御婆ちゃんの話では後二人仲間が居ると言ってたのを思い出し、話かけてみると、その二人で間違いなかった。
彼女たちの仕事は朝7時から16時まで、朝一番は市場から出るゴミ収集、次に家々を回ったり、商店から出るゴミを回収しているとのこと。
ゴミを回収する人は県庁に配属されている人とそうでない人に分類される。
彼女たちは後者で、収入は安定しておらず完全歩合制で一回のゴミ回収に対し店主や顧客が妥当と思う金額を支払うという何ともアフリカらしいスタイル。。。自由です。
前者は県庁から月々10万シル~12万シルという定額を支払われ、県庁に勤務する人が多く住む、住宅街のゴミを主に収集しているとの事。
同じ作業なのに凄い差。多分、倍近い収入の差。

そして少量のゴミであれば100シル、少し多ければ200~300シル、家の庭掃除、ゴミ収集で500シルから1000シル。(今日見た限りでは)
そしてリアカーは借り物で、一日の使用料金は1000シル。

ちなみに1500シルで日本円の約100円。
以前はもっと同僚が居たが皆辞めてしまったそうだ。

一日にゴミを集め、ゴミ山へ運んでといった流れを繰り返し、得られるお金は3000シル程度。日本円で約200円。それが現実。厳しい。

しかし、今日一日だけでも改善点は見つかった。
それを顧客側の人たちが良しとしてくれるかは別としてだが。
彼らの協力なしにはこの仕組みは成立しない。効率化は図れない。
まずは野菜市場の仲のいいおじさん達から指導していくようになるとは思うが、どう説得していくか・・・。

そして言うまでもなく、おばあちゃんとリアカーを押してゴミを回収して回る日本人は多くの人から注目され、「とし~!」と声を掛けてくれる友達もいれば、「Mchina(中国人)!」と馬鹿にする人も居れば、俺を指差して笑う人もいた。「掃除したいのか?」ってホウキを持ってくる人もいた。

ただ、まだ何かを変えていけるとは思わないが、まずは俺を通してゴミについて考えるきっかけを作っていこうと思う。

今日一番嬉しかったのは御婆ちゃんに「Ninakupennda sana!(私はあなたが大好きだよ!)」
って何度も言ってくれた事。
俺も負けずに、「Ninakupenda sana kuliko wewe!(俺もおばあちゃんの事が大好きだよ、あなたよりもね!)」
ってやりとりをしながら笑い合えた事。
まだまだ分からない単語だらけで理解できたことは話の4割5割程度なんだと思う。
でも一緒に同じものを見て考えれば言葉はそこまで必要ではなかった。今回の場合は。

来週は本当に村に行けるのかな?ポレポレな(のんびりした)国なので、話半分で聞いておかないとね・・・。

2 件のコメント:

  1. おつかれです。
    赴任して5カ月経っちゃったんだね。早いなあ。

    村のアウトリーチ、私も行ってきました。
    配属先は車とかガソリンとか、色んな条件が重ならないとなかなか村へは出られないので、ようやく巡ってきた貴重な経験になりました。

    とはいっても私の場合、診療所めぐりなのでホントの村の暮らしまでは入り込めませんでしたが。
    きっと、楽しいよ。頑張って!

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  2. Chiakiさん

    Pole na kazi!
    本当に早いよね!時間が経つのは。

    オ!診療所巡ったんだね!
    でも、配属先の事情はどこも同じようだね・・・。Pole。

    本当の村には、俺もまだそこまで行けてないけど
    これから徐々に進出して行く予定です。
    バイクも年内中に手に入るだろうから。

    また健康診断で元気な姿で会いましょう♪

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