日本の七夕と同じ日
タンザニアでSABASABA(7月7日)と言われる祝日にダルエスサラームで行われたイベントに行ってきました。
イメージしていたイベントとは違い、プラスチック製品が目についたのは僕だけでしょうか・・・
大きなタライを抱えた人、ポリバケツを抱えた人を多く見かけました。
他でも買えるだろうに・・・。
中には、そのバケツに他の荷物を詰め込んで頭に乗せて運んでいる女性も。アフリカですね。結局この日買ったものは、ワインとジャムとコロショ(豆)、小さな鏡、ビーズアクセサリーとコースターでした。
そして偶然にも大統領と遭遇!
一軒の建物の周りに凄い人だかり?と思い少し様子を見ている、黒塗りの車が数台到着、スーツにサングラスのごついお兄ちゃん数人に囲まれて手を振りながら出てくるおじさん・・・、見たことある・・・、RAIS(大統領)だ~!
イベントに来るとは聞いていましたが、まさかこんなに近くで見れるとは。
Nilipokuwa bahati nzuri!(運が良かった!)
そして、最近私の任地のバガモヨ郊外でKIPINDUPINDU(コレラ)が発生。
現在だけで10名が発病中!(子供と年配の人だけでした。)
コレラは多くの場合、腐敗したゴミなどから発生し、トイレ(し尿、糞など)、畑、河川や池を中心に感染が拡大していく危険な病気。
しかし健康体の成人であれば、菌が胃に入っている時点で胃酸により死滅させることが可能とされていて
これが出来ない、病気に負けてしまうのは
まだ抵抗力の無い子供、少し元気のない年配の人。
その結果、脱水症状、栄養を十分に体に蓄えることが出来ず衰弱し、最悪の場合死に至る病気。
最近は現場に行っては驚かされることばかりで・・・
バガモヨの病院でも感染症のある疑いのある人も、別の患者と同じ病室(吹き抜けです)。
年中暑い為か窓にガラスは無く、網戸のみ・・・
空調設備を整えたところで電気の需要と供給のバランスが取れない分、仕方がないのかな。
バガモヨの街中の病院がそんな状況なのに
そこからさらに村落部に入って、これ以上の設備の病院があるわけも無く。
そして患者が運び込まれるべき病院、病室すらなく。
患者が運び込まれていた場所は
木の枝を組んで、壁の部分に石をいれ、その隙間に土を埋め込んで作った小屋、それが病室。
そして壁のほとんどは土が無くなっていて、枝と枝の中に積み上げられた石がむき出しの状態で、床は赤土でひび割れてごつごつとしていた。
そんな壁の隙間から入る光は小屋の中の舞い上がる埃を鮮明に映し出していた。
そんな小屋に無造作に置かれたマットレスとゴザの上に患者と思われる子供と老人が横になり点滴を打たれていた。
蚊帳が用意されているのは幸いではあるがその四隅を結んでいるのは紐ではなくパンの入っていたナイロン袋で枝と蚊帳を結んでいた。
予想以上の酷い状況に何も言えなかった。
それを見ていた同僚の一人が「とし、今日はカメラは持ってないのか?写真は撮らないのか?日本に帰った時、俺はここに居たんだって話が出来るなぁ!」と言った感じの事を嫌味を交えて言ってきた。
完全に言葉を理解できているわけではないので違っているかもしれないが、この同僚は最近よく突っかかってくる。ムシムシ!
ただ、この同僚は誰よりも現場を大切にしていると俺は思っている。
その証拠に、彼はこの日一人だけツナギを着て来ていた。
職場に居る時も、彼は多くの場合作業着で仕事をしている。いつでも現場で作業がし易い様に。(と考えているんだろうと思っています。)
他の同僚はスーツにネクタイ綺麗な革靴、カンガの鮮やかな服の上に白衣を羽織作業をしていた。
俺はと言うと・・・
クールビズスタイルにバックパック。白衣は支給されず・・・。(どっちつかず?)
今は言葉も上手く話せないので上手くコミュ二ケーションが取れていない事もあり行き違いがあるのかな?と思うので今は我慢我慢、いつか現場を中心に考える彼に認められるように頑張ります。
今は、それを無視して他の同僚とゴム手袋をはめて医療廃棄物を運び出し油をかけて、それを燃やした。
今自分たちに出来ることは、感染の拡大を防ぐこと!と言うことで
同僚たちと村にある全てのトイレを巡回し、そのトイレの世帯主を記載、トイレのフタの設置を促し、家の周りにあまりにも無造作にゴミが捨てられていると注意し、後日改めて巡回に来る旨を伝えて回った。
俺はほぼHabari za muchana?と Shikamoo?(こんにちは)としか言ってなかったような・・・
そしてメガホンを持って再度、村を巡回!
「コレラが発生しました!」
「水は煮沸して飲むように!」
「食事の前は手を洗いましょう!」
と言ったアナウンスをして回った。俺もやりました。
そして何故かうけてる?
「間違えたか?」
って聞くと、そうでもない・・・?
ただ、肌の白い人間がスワヒリ語で注意を呼びかけて回ってるのが面白かったみたい。
俺は隣で同僚が教えてくれてるスワヒリ語を繰り返してただけなんですが。
そんな俺の周りには村の子供が集まってました。
「Mzungu?Shikamoo!」 (肌の白い人/ヨーロッパ人、こんにちは!)
「Mjapani!Marahaba~♪」 (日本人だよ!こんにちは!)
ってやり取りも何度したことか。
とりあえず今出来ること、二次感染の予防に努めましたが
彼らがその意図を理解しているかは定かではなく。
これでは駄目な気が、少し考えなければ・・・
今日はこの辺りで。
2010年7月10日土曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
おつかれさま。
返信削除コレラ流行って。
大変な状況の中でとっしーらしく活動してるのがよくわかります。私は超地味活中なので、メガホンとかなんか、うらやましいよ。叫びたいことたくさんあるよ。バガモヨ行ったら混ぜて欲しい。
考え方の違いにビックリさせられること、多いよね。そうくる?みたいな(笑)。応援してます。
Chiakiさん
返信削除Shikamoo!
コレラ流行りませんよ!
拡大させない為の呼びかけをして回ったんで。
でも、昨日KIBAHA(別の村)の人が消毒液の元を取りに来てたっけ・・・。
拡大した・・・?
村に行ける機会はまだそんなにないよ。
今週はオフィスで資料見せてもらってばっかりだ。
まぁ、語学の問題もあるし、焦らず行こう。
Chiakiさんもガンバです!
Karibu BAGAMOYO!
いい町(村)だよ!
頑張ってるね。
返信削除ツナギを着た同僚ってマイポポかな?
みんな元気かな。
179さん
返信削除はい、まだまだ何も出来てないとは思いますが
焦らずマイペースに頑張ります。
ツナギの同僚はマイポポ(ジェームス)です。
昔からそうなんですね。笑
みんな元気にしてますよ!
最近アグネスがsuka(髪を編んでて)してイメチェンしてますよ!
グレースもハッピーもジョイスもリリアン、アンナも皆元気ですよ♪