2010年8月28日土曜日
IRINGA(タンザニア中南部の町:イリンガ)
先週に引き続き、旅に出ていました。
イリンガ:タンザニアの中南部に位置する町で標高1700mの高さにあり
今の時期、朝晩はとても寒く長袖、上着が必要。日中は涼しく過ごしやすい。
町自体とても綺麗、オシャレで観光客が多い割りにすれた人が少ない。
近くに国立公園や遺跡があるため観光客が多く訪れる為、その観光客向けのカフェもある、素敵な街。まだ行ってみたい場所があるで、別の機会に行きたいと思います!
今回行ってきたのはルアハ国立公園。
今まではセレンゲティがタンザニアで一番大きな国立公園とされていたようですが、近年正確な測量を行った結果イリンガのルアハが一番大きな国立公園と認定されたらしいです。
(間違っていたらごめんなさい!)
まぁ、確かに広かった。
今回は運よくライオンを初日と二日目とも近く(2~3m先)で見ることが出来ました。
もちろん、象、キリン、インパラ、サル、カバ、ワニなどの動物も!
そして、今回国立公園内で宿泊した建物、小屋の周りにはフェンスがない・・・。
一応銃を持ったレンジャーが警備していました。
正しくは小屋の中でくつろいでいました。
夜、小屋の近くでキャンプファイヤー(焚き火)を囲んで皆で話をしていると、近くの茂みでガサガサ、バキバキと木や草が踏まれている音が・・・、しかもかなり近い・・・
多分象だろうし、象が居るという事は肉食獣は近くにいる可能性は低い。
(肉食獣は夜間は体を休めて、明け方に狩をすると聞いていたので。)
恐る恐る、ランプを持って茂みに近づいて覗き込んでみると
2~3m先に170cmの俺が、明らかに見上げる程の大きな象が現れそれはそれでビックリ!
突然目の前に現れた人間に「ブフォ!」とあちらも驚いたようで耳をバタバタ。(威嚇してたのかな?「パオーン!」ではありませんでした。)
車の中(守られた状態)から見る象と、何も自分を守るものがない状態で見る象の迫力は全く違い、一瞬殺されるかと思いました。
その後、ゆっくり後ずさりし、焚き火の元へ逃げ帰り。
その数分後、食事を終えたその象は俺たちを無視して数メートル先を横切っていきました。
もちろんその象は野生の象です。
銃を持った警備員は近くの建物の中に常駐しているはずでしたが、彼の姿はどこにもなく・・・。
その後部屋に戻ろうとして皆でコテージの方に向かっていくと、先ほどの足音が・・・しかも増えてる?
数頭の象が、コテージの周りに生えている木や草を食べている・・・。
コテージに戻れない・・・。
多分大丈夫だろうけど小象がいたので、母親が警戒して襲ってきても怖いと思い、彼らのお腹が満たされるのを少し待ち、コテージから少し離れた時にコテージに戻り。
逃げ場が出来たら少し強気になり、ドアの所で象を見ながら歯磨きを済ませ、暗闇で食事を続ける象を30分くらいずっと見ていました。
そしてベッドに入り少し横になっていると聞いたことのある鳴き声が。
ライオンの鳴き声?
ライオンは「ガオー!」ではなく「グー!グー!」と喉を鳴らす感じで鳴きます。
これはこれで迫力がある・・・。
何故、ライオンの鳴き声だと分かったかと言うと、環境教育隊員の俺の師匠:加藤さん(昔ケニアでサファリガイドをしていた人:レンジャー資格保有者)と二本松研修中に色々と教えてもらっていて、ライオンやカバなどの野生動物の声を聞かせてもらっていた。
もし、この鳴き声をライオンと知らなければ、何が居るんだろうと外に出て襲われていた可能性も・・・
朝、銃を持ったレンジャーに「昨日12時30分頃ライオンが近くで鳴いていた?」と聞くと、「うん。鳴いてたね。普通だよ!(笑)」って。
「普通じゃね~よ!!!(怒)」と俺がレンジャーにキレたのは言うまでもなく。
朝、他のコテージに宿泊していた友達に聞いても、話に夢中で気付かなかったらしい。
知らぬが仏、無事で何より・・・。汗
コテージや宿泊場所の周りにフェンスなどがない為、普通にライオンや象が現れる凄い場所でした。
草食動物ならまだ許せる(象やカバ、バッファローは別です。)んですが、肉食はちょっとね、なしでしょ・・・。
二日目はライオンを見ながら朝食をほお張りました、そしてそれを見るライオン・・・。
変な絵です。でも本当に近くで、しかも10頭近いライオンの群れを見ることが出来ました。
子ライオンがじゃれてるのは本当に可愛かった☆でも大きくなると・・・。
まぁ今回の旅は
インパラの角をぶつけ合う戦いも見れたし
カバが走る姿も見れたし
象を観ながら歯磨きしたし
ライオンと見つめあいながら朝食を食べたし
大きなバオバブにも登ったし
面白い旅でした♪
でも今回の旅で一番面白かった(衝撃的だった)事は、4~5歳くらいの小さな白人の少年がサファリカーを運転していたこと!
俺の記憶が間違っていなければ写真にアップしている白人の男の子です!
しかもマニュアル車で、同行しているガイド、両親たちはかも当たり前かのようにくつろいでいる。何故?なぜ?しかもスムーズなギアチェンジ・・・。
世界は広いです。
イリンガにはこの他、ドラゴンボールの世界を思わせる遺産(ISIMILA遺跡)やイリンガの街を一望出来るGANGILONGA ROCKもあったんですがスケジュール的にも体力的にも無理があったので、こちらはまた次の機会に♪
バガモヨにも世界遺産(KAOLE遺跡)はあるものの、お客さんを連れて行きたいと思えるモノでもなく・・・。
バガモヨ完敗・・・。いい町なんですけどね。
今週末はバガモヨで大人しく過ごすかな・・・。
では。
2010年8月19日木曜日
DODOMA(タンザニアの首都:ドドマ)8月19日
最近ブログを更新できていませんでしたが元気にやっております。
心配してくれている方々、ごめんなさい!成るべく更新しようとは思っているんですが、時間を作るのが下手で。
近況報告ですが、先週末はタンザニアの首都ドドマに行ってきました。
サファリ(旅行)の要素もありましたが
先輩隊員ヒロさんの活動現場に同行させていただく事を目的とした旅。
(強行スケジュールでした・・・。)
ヒロさんの活動はモリンガと呼ばれる木を使った活動。
このモリンガの木は優れもので、木は水を必要とする量は少なく、葉っぱは食べることが出来て栄養も豊富で、料理に入れても味が悪くなることはなく、種からは油が取れて肌にいいとされる。
そして、この種を磨り潰して泥水に入れて混ぜて15分ほど待つと、泥が種に付着して下に沈殿してくれる優れもの!浄化作用は100%ではないもののバクテリアは95%除去出来るとされている。
これを煮沸して飲めばほぼ安全な飲み水となる。
ドドマはタンザニアの首都であるものの、大きな問題として水がない為にダルエスサラームに未だ首都機能を残している。
この水の問題はドドマの村落に行け行くほど酷くなり、川が存在するものの、水がない。
大きな川の跡地の窪みにはいくつ物穴が掘られており、そこの水もほぼ尽きていた。
川も池も干上がりきった大地は畑に出来る状況になく、手入れされている畑でさえ砂場の様な状況も見受けられた。
その村から数キロ離れた山の上には教会があり、そこにはガソリン式のくみ上げポンプが設置されており、バケツ一杯の水が50シリングで売られている。(1ドル = 90円 = 1400タンザニアシリング)日本円で約3円のこのバケツ一杯の水を買うことも難しい村。
その理由は言うまでもなく、水がない為に魚がいない、野菜などの農作物が育たない。収入源がない。
あるものは枯れかけた山に点在している木、大きな石、砂、土・・・。
木は炭にして売ることが出来て、石も細かく砕いて売れるとの事(宝石が出るわけではないみたい。)、またレンガを作って建築資材にしている。
しかし、この地域は自然保護区域に指定されている。
本当は木を切ってはいけない地域。
しかし、彼らは生活の為に木を切りそれを炭にしたり、レンガを作る為の燃料にしたり、日常生活の調理に使ったり・・・。
それを予防し、植林を行い緑を守ることがJICAに降りてきた要請内容。
その現場に県庁などの人間が入り、植林をすることはまずなく、現場に行くことも怪しいところ。それがJOCVに回ってきている。
これを踏まえたうえで視点を変えると、この村の人たちに死ねといっているようなものに俺には見える。
生活する為の、生きる為の最低限の収入を得る為に木を切って生活している。
それを止めることは誰にも出来ることではないと思う。そして直ぐに収入に繋がらない植林は受けいれられるはずもなく。
そこで、ヒロさんは村の為にモリンガの苗を大量に育て、村に植えていった。
栄養価豊富なモリンガの葉、油の採れる種、そして水が少なくても枯れない生命力。
彼らの食事に取り入れれば栄養を摂取することも可能で、将来的にある程度まとまった量を収穫出来るようになれば商品化することも出来る。
実際に7月7日(サバサバ)のイベントでこのモリンガ製品は展示されていて、商品として売り出されていた。
そして村に訪問したこの日に、葉っぱを乾燥させた物を磨り潰して粉状にし、ナイロン袋に入れてロウソクの火で袋の上側をあぶって密閉した。ヒロさんの活動の任期はこの9月で終了する。
初代で何ないところから活動を始め、試行錯誤を繰り返し、モリンガと出会い、村に広め、それを受け入れられ、現地の人たちが主体で製品化されていく。
この活動を、現場を実際一緒に同行させてもらい感じること、考えさせられることがたくさんあった。活動締めくくりの大事な時期に活動に同行させていただきありがとうございました。Asante sana. Ninakushukuru!
そして、今回偶然ドドマで30年近く活動されている、ツバキさんと言う人ともたまたま市街地で会うことが出来た。彼女はタンザニア人の旦那さんを得てドドマで生活していて、モリンガ(木の実)のオイルを絞る(人力の)機材を所有されていて、お会いした前日はタンザニア人スタッフと徹夜で働いていたとのこと。多分50代の方だと思いますが凄い体力・・・。
今回の3泊4日でのサファリでは彼女の活動現場には行けませんでしたが、また機会があれば訪問しようと思います。
そして、もう一つの偶然は、このモリンガの木、俺のバガモヨの家の庭に生えています。
しかも大きい!前任者か前々任者の方、もしくはこの他の人が植えたものなのか、立派な木が何本も・・・。ヒロさんに確認してもらいましたが、モリンガです。
そしてバガモヨの市街地を見回してみても、結構生えてます。
トイレ(家の外にあるトイレ)の周りを囲っていたり、家のフェンス代わりに植えられていたり、道路際に無造作に生えていたり。
ただ、一つ問題として種が全く出来ていない。
木自体も大きく成長していて花も咲いている、しかし種が全く出来ていない。どの木も!
ヒロさんに相談したところミツバチ、蝶を見かけていないので受粉出来ていないことが原因かな・・・?との事。 流石です。その通りな気がする。
と言うことで、近々、我が家の庭のモリンガで受粉させてみます!
29歳木に登る・・・。以外に高いぞ・・・。枝細いし・・・。
怪我しませんように☆
そして強行スケジュールのモリンガ視察の旅(今回の旅のバガモヨ→ドドマの片道約700km、バスの乗り換え3本、移動時間11時間・・・。移動、活動同行、ドドマ市街地観光、ライオンロック登頂、移動。)の続き、そのままバガモヨの姉さんの住むムベガニへ直行してBBQ♪ そしてキャンプ・・・。翌日から仕事・・・。死んでしまう・・・。
そんな感じで元気にやっています。
でも、同じタンザニアでも生活環境が全く違う任地を訪れるのもいいなと思いました。
と言うことで、日曜日からはイリンガに旅立ちます。こちらは同期隊員の任地です。懲りない29歳・・・。調度、1人分空きが在ったようで声を掛けていただいたので。(言い訳ですね。)
先週末は大阪の教員の方たちが活動の視察に来られていたし、何で最近こんなに忙しいんだろう? 暇よりかはいいんですが。
まぁまた色々と更新していきます、今日はこの辺りで。
登録:
投稿 (Atom)