2012年1月29日日曜日

Mradi wa mipira na Elimu ya mazingira (サッカーボールプロジェクト&環境教育)




お久しぶりです。
つい先日新年を迎えたように思っていましたが、もう月末・・・。
そうです、残り任期60日を切っています。 残り52日?
日が経つのが本当に早い!活動自体で考えると30日もないのか・・・。
日本に帰れるのは嬉しいような、寂しいような複雑な心境です。
でも、とりあえず一度は日本に帰りたいかな、2年ぶりに皆にも会いたいし♪

さて、今回の題名になっていますが
サッカーボールプロジェクト&環境教育、最後の仕事をスタートさせました。





今回は「世界の笑顔のため」プロジェクトを通じで日本の企業「米久株式会社」様より、サッカーボールを24個寄付して頂きました。
JICA事務所に礼状を出しましたが、この場を借りて、厚く御礼を申し上げると共に、頂いたボールを、子供たちの情操教育のために、また、私の実施している環境教育と合わせて活用させて頂き、全てのボールを各学校の校長先生、孤児院、中学生以下の子供が所属するサッカーグループの代表者に配って回ることを約束致します。


そんな素敵なプロジェクトのお陰で、今まで巡回出来ていなかった学校とも繋がる事が出来て感謝感謝です。

昨日はイスラム教のプライベートスクールにて環境教育を実施してきました。
女の子は皆、頭巾?を頭に被っており、ウルトラマンの敵役のジャミラ?に見えて仕方がない、けど可愛いんです♪
そんな、イスラムの学校での環境教育の様子を少しだけおすそ分け。





いつも教壇の前に立つ始めの一歩は緊張します。





今回の活動の趣旨はポイ捨て予防啓発活動。

ゴミの分解年数(腐る年数)を理解してもらい、ポイ捨ての悪い習慣を見直してもらうのが狙いです。 環境教育で言う「気付き」をメインに考えた授業を行っています。

今回の活動の流れとしては
各学校の校長へ挨拶回りし、プロジェクト説明、承認を貰い授業を行う日程を高学年、保健、環境担当の先生を交えて話し合い。

都合の付く先生と共に教室に入り
自己紹介、一人に一個アメを配布。

授業開始です。
事前に用意した、ゴミの絵
<バナナ・水のペットボトル・ナイロン袋・乾電池・マッチ>
(裏面に紙芝居的な文章つき)を生徒に読んでもらい、重要な内容のところは、僕が復唱して子供たちに周知していきます。

例えば、
「ナイロン袋」

この絵の裏には、

読み手「これは何でしょう?」
子供たち「ビスケットー!」とか「ナイロン袋!」

読「皆ビスケットやアメは好きですか?」
子「はい、好きです!」

読「はい、でも注意してくださいね。ビスケットやアメには多くの砂糖が使われています。これらを食べた後はしっかり歯磨きをしましょう!そうしないと虫歯になり、歯が痛くなったり、歯を失う事になりますよ。甘いものを食べた後は何をしないといけませんか?」
子「歯磨き!」

読「はい、そうですね。ではナイロンゴミについて考えて見ましょう!ナイロン袋は土に返るのにどれだけの期間が必要でしょうか? まずは、一年以内に腐ると思う人? 一年以上必要だと思う人?」
と言った感じで、問いかけていき、少しずつ考えてもらっていきます。

そこで2択の答えを出します
読「はい、答えは一年以上が正解でした。では一年以上必要と言うことは分かりましたが、ナイロン袋が腐るのにどれぐらいの期間が必要だと思いますか?」
子「2年」「5-10年」「200年」「1000年」
など答えは様々です。

読「答えは200年後です。私たちがナイロン袋を捨てると200年間ゴミがそこに存在する事になりますよ。それでもみんなはポイ捨てしますか?ゴミをどこに捨てますか?」
子「ゴミ箱!」「ゴミの穴」

そんな授業を感じで進め、
僕「今、最初に皆に配ったアメの包み紙はどこにありますか?どこに捨てるの?」
子「ゴミ箱!」

そこでゴミ箱に捨ててもらい、学校の敷地内の環境チェックを子供と行い、どんなゴミが捨てられているか子供に認識してもらい、一緒に掃除、ゴミ拾いを行います。





最後に手を洗って教室に戻ります。

最後に、<気付き!>へ導きます。(復習です。)





 
僕「では、最後に今日の復習をしましょう!今皆で掃除したけどどんなゴミがあったかな?」
子「マンゴーの皮」「ナイロン袋」「ペットボトル」「新聞」など
僕「これらは何年後に腐るか覚えてる?でも、これらは誰が捨てたものですか?猫でしょうか?」
子「違う!」
僕「じゃあ犬かな?」
子「違う!」
僕「じゃあ人間?私たち?」
子「僕たち人間が捨てた。」

自分たちが「捨てている」という事を認識してもらいます。

「じゃあ、今後どうするべきですか?生活活動を続ける限りゴミは出ます。私たちはどうするべきですか?今日何を学びましたか?これらを使って文章を完成させて見ましょう!」

「始めよう!」
「やめよう!」
「抑制しよう!」

このうちの一つ「始めよう」で考えると
・ 始めよう、食べる前、食べた後に手を洗う習慣。
・ 始めよう、ゴミ箱にゴミを捨てる習慣。
・ 始めよう、ポイ捨てを注意する習慣。
・ 始めよう、環境を汚さない習慣。    など

これらを生徒と一緒に考え、最後に皆で復唱して、まとめて終わりです。
一回の授業は1時間30分程度。






対象となる子供は各小学校高学年50~100人で今後の環境リーダーとなってくれる事を期待しています。

最後に、サッカーボールを寄贈し、解散となります。







当たり前ですが、全てスワヒリ語、ボディーブローの様な疲れがジワジワと来ます・・・。
でも、この疲れが心地よかったりもします。

夕方は、幼稚園にて日本語教室!
勿論、授業前の掃除を行います。されていない場合は授業をしません。笑

対象としている小学校は15校、幼稚園孤児院は4箇所、その他は環境衛生の改善が見られた所に残りの5個のボールを配る予定です。 現在まで授業をして回ったのは4校、3月までバタバタですが、悔いのないように、内容を改善しながらより良い授業を目指して頑張りたいと思います。

その他、日本人会向けに講演会(環境教育、ごみ問題)、帰国準備などなど、大丈夫か俺・・・。
最近、平日の睡眠時間が減っていますが残り2ヶ月、元気に頑張りたいと思います!

最近の嬉しかった事、日本の友達から一通の手紙が届きました。
ヨシ〇、ありがとう!皆と再会できるのを楽しみに頑張るよ!
御爺ちゃん、御婆ちゃんもいつも手紙をありがとう!元気貰ってます。

では、今日はこの辺りで。

2012年1月1日日曜日

Mwaka mpya (新年)



新年、明けましておめでとうございます!
皆さんは如何お過ごしでしょうか?
どうぞ、良い新年、良い一年をお過ごし下さい!

いつもの事ながらブログの更新が滞っておりごめんなさい。
今回は3ヶ月も間が空いてしまいましたが、私は元気にしております。
(40度超えた日もありましたが、何とか・・・。)

真夏のタンザニアでのクリスマス、大晦日、新年は2回目ですが、今年も実感がわきません。
日本の四季が染み付いているんでしょうね。
日本を夢見る日もありますが、気がつけば残り任期3ヶ月を切りました。
今日は大晦日ですが、先輩隊員のお別れ会に参加していましたが3ヵ月後には自分たちがお別れ会を開いてもらう側になる事が信じられず・・・。
嬉しいような、悲しいような複雑な心境です。

はてさて、少しこの3ヶ月を振り返ってみると。
前回9月にブログを更新してから、KOICA(韓国のボランティアJICAのパクリ?)のサッカー仲間からコリアンフードフェスティバルに招待してもらったり、




バガモヨの音楽祭があったり、




ドドマの村に行ってみたり、










この他も色々な行事に参加したり、バタバタしておりました。

バガモヨでの活動はと言いますと、

ゴミを一時補完している場所の近くに魚市場があるんですが、そこの人たちが最近になりゴミを置く事を反対し始め、現在も県庁側と冷戦が続いております。ゴミ収集をしていたおばちゃんたちは一時保管場所に回収したゴミを置けないため現在休業せざるをえず、そうなるとゴミは町中に蓄積され、町全体の衛生状態がいつも異常に悪くなっており、相変わらず後手後手の県庁。










その他、子供たちと一緒に掃除をしたり、衛生教育を行ったりもしていました。







町中でタンザニア人に、色々とごみ問題で文句を言われたりもしましたが、これは「俺の事を保健課の人間と認めてくれている証拠だ!」と言い聞かせ我慢我慢の日々でした。
残り3ヶ月もタンザニアの環境改善、子供たち(友達)の為に日々尽力したいと思います。

最後に、孤児院での日常風景を少し紹介!














久しぶりのブログ更新にも関わらず、簡単な内容で申し訳ありませんが、本年もブログ共々宜しくお願いします!

2011年9月7日水曜日

Robo tatu (4分の3)




陽射しは相変わらずキツイものの日陰に居ると涼しい季節のタンザニア。
アッと言う間の7月、8月でした。
またまたブログが更新できておらず心配してくださっていた方々、すみません。

最近は歯が欠けた以外は問題なく元気にやっております。(高山病に負けた日もありましたが・・・。)
その証拠に体重も日本に居た時よりも2kg増えております♪(体重計が壊れている可能性もありますが・・・)
歯磨きをしていても、毎晩の様にローカル食(バケツ飯)を食べていると、ご飯に含まれる石の数に負けてしまいます。涙




これはバケツ飯の豪華版です。(ダルエスサラームにて)




こちらはピラウ、これが美味いんです!


7月、8月は色々とやっておりましたが、バタバタしている日々を落ち着かせてくれるアイテム、マイブーム




リンバ(親指ピアノ)

箱に鉄の棒を組み込んで、親指で弾き音楽を奏でる東アフリカの伝統的な楽器。
以前紹介した友達のZAWOSEファミリーが演奏している楽器で、今では家に帰る度に触ってしまう癒しの一つとなってしまいました。




彼はリンバの天才とうたわれたドクター・フクエザオセの名前を受け継いだHukwe君!
肌の色が違う俺に対しても人見知りもしないし相当可愛いです☆将来はとんでもないリンバ奏者になるんでしょうか・・・。負けられません!

とは言え、まだまだ曲を演奏できるようなレベルにはないものの、繰り返しのフレーズ、音色がとても心地良く、気付けば毎日20分~30分は弾いています。
マリンバの存在は去年から知っていたものの、自分が演奏するには至っていませんでしたが、日本から来ていた友達Sharo君の弾くマリンバの低音にやられました。
低い音の引いたときにブイブイと呼ばれるくもの巣(卵膜?)が共鳴してブワァーって不思議な音がするのが好きで、意味も無くこの音だけを弾いてみたり。
いつか俺も1曲まるまる弾けるようになるんだろうか・・・。
やればやるほど、ZAWOSEファミリーやSharo君の凄さが身に沁みる。







活動の方はと言うと
6月頃から動き始めたゴミ収集は・・・
予算がしっかり確保できておらず、ゴミ収集を依頼していた(建設)会社への支払いが遅れたこと、車の故障、元々建設会社の砂を運ぶ車、作業員がゴミ収集にあたってくれていたものの、ゴミは運びたくないとの意見もあった事などが重なり、2ヶ月も経たないうちに終了・・・。

そして、現在はダルエスサラームのゴミ収集会社と契約を交わすかどうかの会議が続いております。






この他、環境改善クラブのある中学校に対して巡回を始め、活動内容の話し合い、清掃活動、植樹などを一緒に行っています。




帰り道の景色がなかなか良かったりします。


また、Tangazo la Toshi (トシのお知らせ)と題した、ゴミに関して書いたチラシも現在では第5号になり、同僚や商店や友達、学校、電気会社(TANESCO)、水道会社(DAWASCO)の料金所の窓口に貼ってもらえる様になっております。先月は200部ほど配りましたが今後どこまで増えるか!? 目指せ1000部。(全て自腹ですが仕方がない・・・)

この他、立案中の仕組みもあり、これが採用されれば雇用創出、ポイ捨ての予防啓発にも繋がるはず!ただ、まだ何の返事も返ってきておらず、どうなるんだ俺の企画・・・。




この看板は8月に保健課のある病院内の敷地に設置したポイ捨て禁止を促す看板の一つです。
「ゴミはゴミ箱に捨てましょう!ポイ捨てしないで!」と言った感じの事が書かれています。

残されたタンザニアでの時間は半年と数日。 4分の3の任期が終了しようとしています。早い・・・。
タンザニアでは日本では考えられないような問題が次から次に出てきますが、polepole(急がず、のんびり)と進んで行こうと思います。

最後に

メルー山4566mの挑戦した時の写真
俺はリトルメルー標高3820mが限界でした・・・。















8月末、タンザニアナショナルスタジアムにて






では、今日はこの辺りで。

2011年6月20日月曜日

Sherehe (お祭り・お祝い)

いつもの事ながら、日が空いてしまい申し訳ありません。
元気でない(39度超えた)日もありましたが、今日は元気なのでブログを更新しようと思います。(今回はまとめて書くので長編です。悪しからず。)

タンザニアは6月後半に入りそろそろ梅雨が明けたんでしょうか、洗濯物を外に干そうか干すまいかと考える朝が少なくなってきました。
そして気候は過ごしやすくなり、夜11時現在の気温は26度、湿度70%と快適そのものです。 日中は陽射しのキツサを感じるものの夏場(11月~3月頃)と違い日陰に居れば涼しい風が通りとても過ごしやすいです。

そして少し時間は経ちましたが、長く伸びきっていた髪をばっさり切った事もあり汗をかく日が少なくなりました。そんな俺を近所の友達はこう呼びます。





「デッキブラシとし!?」と・・・。 「チナ(中国人)」よりはマシなんでしょうか・・・。

今日の御題
Sherehe 「お祭り・お祝い」
タンザニアでは5月末から6月と3つのお祭り(式典)に参加してきました。
今回行われたお祭りはタバコの日、環境の日、アフリカ子供の日です。

それぞれ、学校のグラウンドや町の広場に仮設テントを設営しイベントは行われました。

< タバコの日 >
ここタンザニアでは、タバコは安いものでは一箱20本で1500Tsh(約80円)程で買うことが出来ます。タンザニア人の月収を考えるとなかなかな金額ですが、俺の友達は喫煙者が多いような・・・。 私も喫煙経験があり、タンザニア産の安タバコを吸ってみましたがキツイ!クセがある! 数値は明記されておらず不明ではありますが、日本のセブン○ターよりもニコチン、タールなどの害は凄いのでは・・・。 (現在は全く吸っておりません!)
この日は保健課もテントを設営しAIV簡易検査など健康相談のブースを設けて挑みました。





タンザニア政府やWHOなどが提供してくれたポスターはタバコの害を細かく示しており16個の害を紹介していました。

髪が抜けますよ! 耳の聞こえが悪くなりますよ! 肺が痛んで機能が低下しますよ!
歯が悪くなりますよ! がん細胞が肺だけでなく体の色々な部分に発生しますよ!(以下省力。) といったもの。 

これらの害を証明する部分を無理やり合成した写真がポスターになっているんですが・・・
もはや人間とは認識できません!絵が酷過ぎてお見せすることは出来ません!

んが、しかし、今回のイベントの様子を少しだけ写真と合わせて説明したいと思います。

開会前のイベント会場は小学生だらけ、それもそのはず・・・
平日の小学校のグラウンドを使いイベントが行われたからです。
(常識はずれ!? ← コレは日本的感覚です。)
音楽はガンガンの大音量、たまにタバコの害を歌った歌が流されていたものの、ほとんどがイベントと何の関わりも無い今時の歌が流れておりました。汗
そして、主賓が1時間遅れで揃い、要約イベントが始まり・・・
トップバッターに出て来たこのグループ。





最初に出てきただけにいいグループなんだろうなぁと期待していると・・・。

「前、キクエテ大統領がバガモヨに来た時10月25日、大統領は私たち全員に蚊帳をくれると約束したがまだ貰ってない~♪ だから、私たちはみんなマラリアになってしまったぁ♪ 蚊帳をくれ~♪蚊帳をくれ~・・・♪」
こんな歌ありなんでしょうか!? 困惑気味の主賓席・・・。
こんな痛快なグループから始まったタバコの日のイベントはこの後は流れを取り戻し
→タバコの害を説明する為の演劇







→省庁の偉い人からのお言葉

→踊り 





→踊り





→省庁の偉い人からのお言葉

と延々と続く中、スケジュールに無理が出始め、司会者から「時間が無い為3分でスピーチをお願いします。」 と時間指定をする始末・・・。 が、しかし、みんな演説原稿を握り締めている為、誰一人としてこの指示に従う人はおらず、全員見事にオーバーし、最後の方には「30秒でお願いします。」 と・・・。
最後には、まだグループが踊りの最中に旗を片付け始め、イベント終了。 グダグダです・・・。





可哀相ですが、子供は踊りながら旗が片付けられる様を見ております。
そして、今日のイベントは5時間近く行われましたが、踊りや劇が大半(7~8割)でした・・・。


< 環境の日 >
こちらはトプトプと呼ばれる、我が家から比較的近い所に位置するグラウンドで行われました。
環境の日と言うことで、イベントを開催する前に県庁が雇っている掃除のグループがグラウンドやその周りを側溝や道路を掃除して回りイベントが始まり





やはりこちらも同じ様な展開・・・。
省庁の偉い人からの話の合間に踊りが入り、ダラケた空気を一掃している様にも見えました。





そんな中、子供たちは自由でイベントそっちのけで遊びまわっていました。









< アフリカ子供の日 >
今回参加したお祭りで一番印象的だった「子供の日」。
みなさんは子供の日と聞くと、鯉のぼりや兜を想像し、子供の成長や健康を願う華やかな日を想像しませんでしたか? 私はそうでした。
しかし、アフリカの子供の日はそれとは違っていました。

UNボランティアにせかされて遅れて参加したイベントでしたが、会場に到着して最初に目にしたのはフラフープで楽しそうに技を披露してくれる子供たち♪





子供の日だもんな~、子供は無邪気だな~、と思っていると。
次は、子供たち、学校毎による行進!?





それぞれ何かメッセージの書かれた布を持っての行進で、よくよく見ると。
「子供は道徳、社会と成長する。」「より良い教育を!」「子供に権利を!」など・・・
そんな内容ばかりで始めは ただただはてなマークでしたが、徐々に日本とアフリカの子供の日の主旨の違いが分かり始めました。
上記の言葉の通り、こちらでは教育を受けるチャンスは少ないです。

まず、教育現場
学校はあります。グラウンドもあります。
でもどれも整備されていません。

教室はあります。
でも机や椅子が足りていません。
酷いクラスでは机や椅子が一つもありません。
デコボコのコンクリートの床にゴザを敷いて全員床に座って授業を受けています。

給食(昼食)は多くの場合ありません。

先生は居ます。
でも先生の数は足りていません。
その為、タンザニアでもJICA隊員が理数科教師として何名か学校に配属されています。
先生が居てもモチベーションが低い為、授業の時間に先生が来ないこともあります。
子供が言うことをきかないと先生は木の枝で容赦なく何度も何度もお尻や背中をぶちます。 

制服の指定はあり、多くの生徒は制服を着て来ています。
でも、ほとんどの子供は薄汚れた破れたシャツ、セーター、ズボンを着ています。
靴を履いていない子供もいます。

トイレはありますが多くの学校の場合、30~50人に1個の割合でしか設置されておらず、人数に対して全く足りていません。
水道や水汲みポンプがあっても水が出ないことがほとんどです。

こんな状況でも、それでも学校に来られる子はまだ恵まれています。

家庭の事情で学校にさえ通えていない子供もいます。
制服を着て学校に通う子を横目に手押しポンプの水汲み場に並び、バケツにイッパイ水を入れ、小さな頭の上に乗せて悔しそうな表情を滲ませ小走りに家の方に消えていく子供もいます。

これがアフリカの子供の現実です。

日本的な感覚ではありえない事ばかりだと思います。
今は、どれも見慣れてしまいましたが、フと我に返り考える度に胸が締め付けられます。自分は何をしているんだ?と。何をするべきなのか?と。自分の無力さに・・・。

そんな現実を、子供から大人に訴えかける日、それが「アフリカの子供の日」。





それぞれの思いを歌にして表現したり、踊りで表現したり、ラップ調に表現したり、劇で表現したりと様々でした。





一番印象に残ったのはストリートチルドレンの生み出される様子を劇にして表現したもの。





一家四人、お父さん、お母さん、お姉ちゃん、弟。
何気ない日常がある日一変します。
お母さんが病気で突然亡くなってしまいます。
残されて泣きじゃくる子供とお父さん。





その後、子供たちは立ち直るものの、お父さんがお酒、タバコに手を出し、別の女性と関係を持ち徐々に子供たちから離れていきます。








お母さんに先立たれ、お父さんは新しい女性と関係を持ち、子供たちは見放され路頭に迷う様になります。








その劇を見る観客は、始めの頃は笑い声が漏れていたものの、段々と彼らの話の中に吸い込まれて真剣に見入っていました。





今回の劇では、お父さんと関係を持った女性が、彼が子持ちであることに気付き、一度は逆上しますが、子供たちと共に生活することを提案し一件落着となる物語。






ラップ調にテンポ良く、「ストリートチルドレン」について熱く叫び続けた彼らにも心を打たれました。皆真剣そのものです!
省庁の人間相手にガンくれてました・・・。本当に凄い迫力でした。汗





そんな中、正統派に可愛い踊りを披露してくれるグループに大人はめっぽう弱く
オヒネリの嵐!県庁の同僚も踊りながらオヒネリを渡す始末で
子供たちもその集まった金額にビックリ!!





踊りが終わると一枚残らず回収されましたが
これは子供たちの手元に行くのか、大人に持っていかれるのか・・・。






今回も色々と考えさせられる一ヶ月でした。

次の写真、中央の子供が持っている矢印が指すものは何か分かりますか?





まさかと思うかもしれませんが、これはサッカーボールです。
元々、こんな黒い球だった訳ではありません。 荒れ果てたグラウンドでサッカーをした結果、ボールの周りの白黒の皮が完全に取れてしまったものです。

これに関しては日本からの支援「世界の笑顔のためにプロジェクト」でサッカーボールを依頼しているので届き次第、彼らにプレゼントして回りたいと思います。震災の影響で少し遅れているようですがどうなるかな・・・。

そして先日、隊員総会、先輩隊員のクワヘリ(お別れ)パーティーが終わり、気がついてみると残り任期9ヶ月、300日を切った様です。本当に日が経つのが早すぎる・・・。

最後に癒し写真を!





猫の居るお店には無駄に通ってしまう俺・・・。

今日はこの辺りで。